市民薄明とは、太陽が地平線の下にあるものの、その深さが6°以内にある時間帯です。夕方の市民薄明は日の入りから市民薄明終了まで、朝の市民薄明は市民薄明開始から日の出までです。たいていは照明なしで屋外作業ができる明るさがあり、多くの航空規則が夜を定義する境目にもなっています。

3種類の薄明

NOAAの太陽用語集では、太陽が地平線の下にどれだけ沈んでいるかでそれぞれの薄明を定義しています。

薄明地平線下の太陽の深さ晴れた日の様子
市民薄明0°〜6°照明なしで屋外作業ができ、最も明るい星や惑星が見え始める
航海薄明6°〜12°海上ではまだ水平線が見えるが、ほとんどの作業に明かりが必要
天文薄明12°〜18°空はほぼ暗いが、淡い天体はまだ明るさに埋もれている

雲や煙、地形があると、これらの数字が示すより暗くなります。定義が表しているのは太陽の位置であって、自分がいる場所の明るさではありません。

市民薄明はどれくらい続くか

赤道付近では太陽は急な角度で沈み、離れるほど浅い角度で沈むため、高緯度ほど薄明が長く続きます。2026年の計算値です。

場所3月20日6月21日12月21日
キト(南緯0.2°)21分23分23分
ニューヨーク(北緯40.7°)27分33分31分
ベルリン(北緯52.5°)34分50分42分
エディンバラ(北緯56.0°)37分62分47分
フェアバンクス(北緯64.8°)49分一晩中86分

フェアバンクスでは、夏至のころ太陽が地平線下6°まで沈まないため、夕方の市民薄明がそのまま朝の市民薄明につながります。「市民薄明終了」から始まる規則は、そうした夜には当てはまりません。

航空における市民薄明

米国では、14 CFR 1.1が夜を夕方の市民薄明終了から朝の市民薄明開始までの時間と定義しています。時刻はAir Almanacに掲載されたものを現地時刻に換算して使います。EUでは、欧州標準航空規則(実施規則(EU)No 923/2012)が同じ境目で夜を定義しており、太陽の中心が地平線下6°にあるときに市民薄明が終わる、または始まるとしています。規則によっては、各国当局が別の期間を定めることも認められています。

すべての規則がこの境目を使うわけではありません。FAAの夜間の最近の飛行経験要件(14 CFR 61.57(b))では、日の入りの1時間後から日の出の1時間前までに行った離着陸を数えます。飛行計画やログブックへの記録では、該当する規則がどの定義を使っているかを確認してください。運航上の判断には公式の刊行物や飛行計画ツールを使い、アプリは計画の補助として使いましょう。

ある地域を横断して飛ぶ場合、薄明の時刻は経度と緯度の両方によって変わります。南北に数百キロ離れた2つの飛行場では、何分も差が出ることがあります。

サイクリング、ランニング、屋外作業

道路での灯火に関する規則は、市民薄明ではなく、日の出・日の入りやそこからの一定時間を基準にしていることが一般的です。走る地域の規則を確認しましょう。それでも、市民薄明終了は個人の目安として役立ちます。それ以降、ドライバーはおもにライトと反射材であなたを見つけることになるからです。

建設現場や農作業、現地調査などの屋外作業では、自然光が必要な作業を終える現実的な時刻が市民薄明終了です。曇りの日は早めに終える計画にしましょう。

SolarWatchで調べる

  1. 薄明タイルを追加すると、選んだ場所と日付の朝夕の市民薄明、航海薄明、天文薄明がわかります。
  2. 残りの日照を追加すると、市民薄明終了までのカウントダウンが表示されます。終了後は暗いことと、次の夜明けの時刻が表示されます。
  3. クラシック太陽データを追加すると、その日の太陽の時刻がすべて表で表示されます。表をタップすると、時刻と残り時間を切り替えられます。
  4. 拠点の飛行場やよく行く目的地など、必要な場所をお気に入りに保存し、日付をタップして先の日を確認しましょう。
  5. 市民薄明開始または終了に太陽アラーム(Gold)を設定します。準備の時間が必要なら、ずらす時間も設定しましょう。
市民薄明、航海薄明、天文薄明を一覧表示したSolarWatchの薄明タイル
市民薄明、航海薄明、天文薄明を一覧表示したSolarWatchの薄明タイル

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